新進工房の新企画！！
【10万円以上するバッグとそうでないバッグの違いはなんぞや？？】
第7話！！
今回は、、、
ハンドルを外していきます！！
ここはまず芯が気になります
こちらのバッグはどうしてここまで芯がズレてきたのか。。。笑
いよいよ糸を解いて見ていきます
今回はどんな発見があるのかとてもワクワクしています
本家でないバッグのハンドルを分解すると、、、、
ストローみたいな芯が出てきました笑
しかも芯の意味がないレベルでズレてズレて表胴の端っこまできています笑
それにしても、、、
これなんだろ？？
芯なのかな？？
初めて見ました
ハンドルの表胴に縫い付けている部分は裏側にきちんと補強テープを入れて、
力が加わっても耐えられるように作り込まれていました
芯の端っこは斜めにカットされていて、
ハンドルの形を崩さないように工夫していたのだけれども、
ここまでズレにずれていると意味がないですね
笑
このハンドルの胴への仮留めは両面テープでしていました
大体バッグの量産はこのようにして作っています
悪くはないのですが、
良いものでもないです
これに対するHERMESがどうやっているのかとても気になります
もう糸を解くところはカットしました笑
とにかくしっかり縫われていて解くのは大変です笑
で、、、、
分解してみると、、、
全く見たことのない赤い芯が入っていました笑
この赤い芯って日本で流通してるのかなー？？
この赤い芯の貼り付け方は、
おそらくこのハンドルの胴に縫い付けている部分より一回り大きく裁断して貼り付けて、
このハンドルの大きさぴったりにもう一度芯だけ裁断して、
尚且つ、
縦に走るステッチラインの両サイドを革と芯をいっぺんに漉いています笑
要するにかなりかなり作り混んでいます笑
持ち手部分を解く前にコバ処理の違いを見ていきます
こちらはHERMESじゃない方です
あちこちでコバが割れてしまっています
なんていうか、
乾いて干上がった湖みたいにあちこちひび割れてしまっています。。。
対するHERMESはこんな感じです
一切ヒビが入っていませんでした
これはコバを塗らずに染料で仕上げているのかなー？？
ずっと使うとコバならどうしてもヒビが入ってしまいますが、
HERMESはそれを見越してなのか、
コバを塗らずに、
染料で磨いて仕上げたような跡がありました
長く使っていてもずっと綺麗で、
劣化がわかりにくいように仕上げていました
お見事です
コバをめくり、
ハンドルを開けて入っています
これはHERMESじゃない方の一番気になっていた部分です笑
どうしてそこまで芯がズレるかねと思っていたので笑
それもそのはずでした笑
ハンドルを開けてみると、
ストローだけで、
何の処理もされていませんでした笑
対する王者HERMESです
もうガッチガチのコッテコテにゴム糊系のボンドで固定して、
ハンドルの芯を全く動かないように留めていました笑
もちろんこれを開くのにかなりの時間と、
その為の親指のダメージは言うまでもありません笑
HERMESはハンドルの芯にドロ芯を使っていました
この芯の端っこはハンマーで叩いて形を整えていた跡がありました
その為、
表から見た時にハンドルの革の形が整っていて、
とても綺麗に見えました
相変わらず芸が細かいですね
HERMESでない方は、、、、
するする芯がズレにズレてどこまで行ったのか。。。笑
気になって全部糸を解いてみると、
こんな感じでした笑
反対側はほぼ芯の恩恵を受けていませんでした笑
ハンドルの中がしっかりしていないので、
ポンッとこのバッグを置いた時にハンドルが重力に負けて、
グニャっと倒れてしまうんですね
そんなわけで、、、
今回はハンドルを分解しただけでも勉強できる部分が沢山ありました
今回はこの辺でおしまいです
次回はいよいよこの分解も最終回になってしまいます
次回は表胴に縫い付けている袴を外していきます
それでこの分解はおしまいになります
あくまで分解は、、、
完
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