新企画始めました!!
今回の企画は、、、、
[10万円以上するバッグとそうでないバッグの違いはなんなのか??]
と言う疑問に僕たちなりの解釈で違いを比べていこうと思います
今回は参考にHERMESのガーデンパーティーとそれ風のバッグを二つ用意しました。
これが少しでも参考になればいいなーと思います
勉強のために二つとも勇気を出して分解もしました笑
その過程を毎日少しづつ更新させていただきますね
第1話の今回は!!!
外から見てわかる違いについてです!!
それでは見ていきます
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先ほどの写真を見てわかるように、
向かって左側のバッグはハンドルがグニャって重力に負けて倒れているのに対して、
右側はしっかり立ち上がっています
これはハンドルの中に入っている芯が使っているうちに少しずつずれていき、
この写真のように表胴の方にまでするする移動しちゃっているからなんですねー
表から見てもわかっちゃうぐらい入り込んでいますね
この部分に関してはまた分解するときに詳しく見ていこうと思います
底を見ていきます
表のハンドルから伸びてきたラインがずれています
確かにここを合わしにいくのは難しいです。。。
一つだけ作るのならゆっくり合わせながら出来ますが、
おそらく数多く一度に作っているので、
この範囲ならよしとしなきゃいけないのでしょう。。。
数を作らないと成立しない下請けの仕事なのでこうなってしまうのかと思います。。。
対するHERMESです
当たり前ですが、
完璧に合っています
寸分の違いもなくぴったり合っています
ステッチを見ても繋がっているのかと言うレベルです笑
続きましてホックです
表のど真ん中にあるホックには、
HERMESと入っていましたが、
中の方には無地のものになっています
少しでもコストを抑えなければいけないので、
ここは無地にしたのでしょう。。。
間に咬ましている革も中心がズレてしまっています
もちろんこちらは見えにくい部分のホックにもしっかりHERMESと入っています
(逆に他の名前なら怖い。笑)
ホックはこのバッグには全部で6個使っていますが、
その全てがこの写真のように逆さまになることなく、
しっかり読めるように??笑
入っています
間に咬ましている革も表から見て均等に綺麗に入っています
胴に縫い付けているハンドルの部分を裏から見ました
使っていたものなので、
糸がボロボロになっていますが、
それとは関係なく、
三角形の形が途中で終わっています
ここはかなり縫うのが難しいので、
ミシンで縫えるところギリギリで終わってしまっています
それに対して、
本家はこんな感じです
完璧すぎるぐらい綺麗な三角形になっています
ミシンが入らない部分は手縫いで縫ったのかな??
ちょっとわからないレベルです笑
本家なので大切に使われていたのか、
中もボロボロにならず綺麗に使われていました笑
作りには全然関係ない話ですが笑
丁寧な仕事をすれば、
使う側も丁寧に扱ってくれるというところでしょうか笑
ハンドル部分を表から見たらこんな感じです
糸処理ですが、
こちらは焼き止めをしっかりしていますが、
見た目がよくないです笑
糸を焼いた後がダマになってしまっています。。。
あと裏から見たときに三角になっていなかった部分と、
ハンドルの縫い始めの部分が少しあいている為、
その部分も美しく見えなくなっています。。。
この部分はとても時間をかけないと縫えない部分なので、
そこそこの感じで切り上げたのでしょう笑
まあ、、、、
気持ちはわからないことはないですが、、、笑
僕たちも下請けオンリー職人の時代はとてもとても苦しみました。。。笑
本家はこんな感じです
どっからどう見てもパーフェクトです!!
ハンドルの芯も綺麗に留まっていて、
形も美しいです
胴に縫い付けている三角の部分も、
そのまま続きを縫ったのかと見間違えるほどの美しさです
これは本当にお見事です
さすがは王者HERNESです!!
どこを見ても裏切らないです
天を縫う部分ですが、
おそらくこちらは汎用性のあるラッパで縫ったように見受けられます。
(ラッパ→革テープや生地のテープを巻きつけながら縫う時に使うミシンに付ける金具の事。)
なので、
ブレブレです
ひょっとしたらラッパを使わず手でいってるかもしれないです笑
だとしたらかなりの技術です
本家はこちら
めちゃくちゃ綺麗に縫いあげています笑
おそらくHERMESはこのバッグのこの部分だけを縫う為だけの専用のラッパを作り縫っていると思います。
そして革自体もしっかりしていてかなり見応えあります!!
最初から最後までミシン目も革の幅もずーーーーっとブレることなく完璧に均等に縫っています
お見事です!!
胴の両端の部分です
少しわかりにくいですが、
この革テープの始まりと終わりの部分を綺麗に見せようとすると、
一番革が重なる部分からスタートすることになり、
技術的にかなり難しいですし、
ミシン目の目とびやトラブルが起こる確率がグンと高くなってしまいます
なので、
こちらのバッグは一番重なる部分(バッグの真横。縦に革がある部分。)を避け、
その少し手前から革テープがスタートしています
この革テープの始まりと終わりの部分がわかりにくいよう上手く漉きをしているので、
技術的にこちらはこちらでレベルが高いです笑
安定の本家です笑
色んなリスクが盛り沢山なところから迷わずスタートして、
何事もなかったかのように縫いあげています笑
恐るべしです笑
外から見た部分での違いはざっとこんな感じでした
細かいところを見ればもっと色々あると思いますが、
今回はここらでおしまいにしようと思います
これが皆様のご参考になればと思います
完
「次回は、、、分解していきます!!!」
僕たち新進工房は、、、
出来立てホカホカのハンドメイド作品を、
楽天市場、minne、creema等のサイトにて出品しています!!
是非見に来てくださいね!!
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